彼の一冊
ケンサク 2008/01/27(Sun) 12:07 No.728

ここ馬込文学マラソンでは、
一人の作家につき一冊を選んで読んでいる。
で、この一冊を選ぶのがなかなか難しいというお話。

「作家の初期の作品は荒削りでも、冒険があって面白いかもしれない」が、
「やはり円熟期の代表作とされるものは捨てがたい」。
「なんてったって長編」だが、
「数頁の作品にだって光るものがありそう」だ。
題名が面白いとか、
作家が馬込文学圏にいた頃の作品であるとか、
馬込文学圏が舞台になっているとか、
その作家やその時代のエポックになった作品であるとか、
他の作品とつながりがあるとか・・・・、
迷い出したらきりがないのである。

そんなで、室伏高信の一冊もどれにしようか決めかねていた。
室伏高信とは、戦前戦中戦後と活躍した評論家で、
馬込文学圏に住んでおられる方なら、
弁天池(山王4丁目)のほとりに案内板が立っているあの人、
といったら分かってもらえるかもしれない。
電気の集金人と喧嘩して電気を止められてからは、
ロウソクで生活したという反骨の人(?)である。
入ってくる彼についての情報はまずそのくらいで、
いつの間にか専用ファイルがいっぱいになる三島由紀夫のような人とは違う。
迷う以前に、迷う材料すら少ない室伏高信の何を読めばいいだろうか?

とそうしたところ、去年の暮、すっと“彼の一冊”が決まったのであった。
『日本の青空』という映画を見て帰宅した家の者の開口一番が
「映画に室伏高信が出てきたよ!」である。
な、なぜ、室伏高信が映画に?!

この映画は日本国憲法ができるまでの経緯を描いたもので、
鈴木安蔵という憲法学者を中心にした民間の「憲法研究会」というものが起案したものが、
実はGHQ案の元になったということを扱っている。
よく改憲論者がいうところの“お仕着せの憲法”じゃないのだから、
9条も大切にしましょうね、
というものだろう(と勝手に想像している)。

映画のチラシにその「憲法研究会」の基礎を築いたのが室伏高信とあった。
だから、映画の登場人物にもなったわけだ。
室伏はどちらかといえば右寄りの人かと思っていたので、意外だった。
彼の戦前・戦中の著作には
『社会主義批判』(大正8年)、『光は東より』(昭和13年)、『新体制講話』(昭和15年)、『新体制と思想問題』(昭和16年)というものもあり、
昭和15年にはヒットラーの『我が闘争』まで翻訳している。
そんな室伏がなぜ「憲法研究会」?
・・・と、がぜん興味が湧いてきた。
彼の中でどのような紆余曲折があったのだろう。

戦後直後、彼が憲法研究会に関わった頃の著作『民主主義と日本』を入手。
馬込文学マラソンの一冊は、これに決定!

日本と民主主義


これでいいのだ!
ケンサク 2008/01/15(Tue) 00:00 No.727

相変わらず毎日ギターだ。
練習時間1時間の内40分は、バッハのシャコンヌにあてている。
もう3年くらいこのパターン。
我ながらよく飽きずにやっているものだ。

それで、ようやく、先日、最終頁の9頁目に突入した。
暗譜できたのはその内の5頁半。
今年中に全頁いくかな? とちょっと欲が出てきている。
ちゃんとやっている人が聞いたら、あまりの非効率に吹き出すだろうが、
初心者がいきなりシャコンヌなのだから許してもらいたい。

人にお聞かせできるシロモノでないのは、言うまでもない。
途中で100回も200回も300回も、と限りなくつっかかる。
ひどいものだ。
でも、ね、大好きな曲に挑戦するワクワク感は、最高!
誰に迷惑をかけるでなく、危険でもないのだから、
これでいいのだ!

シャコンヌ


一年を振り返って
ケンサク 2007/12/28(Fri) 14:56 No.726

まだちょっとホームページの更新をしている余裕はないのですが
(とはいっても内部はちょこちょこといじっています)、
2007年ともそろそろおさらばの時期となったので、
簡単に一年の総括を。
              ●
今年は、今までで一番仕事をしたんではないかと思います。
いろいろ学んだ点もありました。

どちらかといえば「丁寧にじっくりと」派だったのですが
(おそらく日本の小中学校で学んだ大多数がそうでしょう)、
「少々粗があっても速さに良さあり」派に傾きつつあります。
デザインアップが早ければ、自分も、ご担当者様もそれだけ休息時間を取ることができ、
お互い元気に、後の作業に取り組めると思うのです。

デザインでは「迷わない」がモットーです。
「迷えばいいのができる」かというと、そうでもないからね。
いろいろ迷ったり、考えたりするのは、
日々の資料整理(これがボクの自己研修です)の時で、
作業に入ったら一気にいこうと思います。
「早く、かつ高クオリティー」が課題です。

来年も日々、1mmは前進してまいりますので、
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
              ●
私生活の面では、今年はコンサート通いに気合いが入りました。
半年も先のコンサートをわんさか入れてしまい、繁忙期にはそうとう苦しみました(バカですね〜)。
でも、徹夜明けだろうが、なんだろうがいい演奏の前では、少しも眠くならないのですよ。

これも自己研修です。
素晴らしい仕事人(演奏者)に出会うことは、
これからも可能な限り続けていきたいと思っています。

箇条書きになりますが、今年、特に印象に残った演奏者と演目を列記しておきます
(ほんとうはその一つ一つについて、熱く書きたいところですが・・・)。
・及川浩治氏(ピアノ)による、ベートーベン『熱情』
・高橋真珠氏(バイオリン)による、バッハ『無伴奏バイオリンパルティータ2番「シャコンヌ」』
・古川展生氏(チェロ)による、ソッリマ『アローン』
・若杉弘氏(指揮)による、メシアン『主イエス・キリストの変容』。※毛利伯郎氏(チェロ)、藤本隆文氏(シロリンバ)
・長谷川陽子氏(チェロ)による、バッハ『無伴奏チェロ組曲5番』
・宮本文昭氏(指揮)、東京都交響楽団による、ラベル『ボレロ』
・礒絵里子氏(バイオリン)、岡田将氏(ピアノ)による、ヴュータン『ヤンキー・ドゥードゥル』
・児玉桃氏(ピアノ)による、モーツァルト『ピアノ協奏曲23番』
・ジェイク・シマブクロ氏(ウクレレ)による、『レッツ・ダンス』
・ダビデ・アマーディオ氏(チェロ)・パオロ・コニョラート氏(ピアノ)による、パガニーニ『ヴラヴーラ変奏曲』
・読売交響楽団による、ベートーベン『第九』※宮本益光氏(バリトン)

どの方もどの演奏も
「ちょっといっちゃってんじゃないの〜!!」(むろん褒め言葉です)
てなほどの素晴らしさでした。
彼らの鋭い演奏を思い出しながら、今年もあと一頑張りです。
               ●
末尾になりましたが、馬込文学熱もヒートアップを続けています。
今年は斉藤美奈子氏や本多秋五氏の文芸評論なども少しかじったりしました。
人と人が、作品と作品がつながってきて、興味が尽きません。
アップしていない既読書とか、未読書とかが山になっているので、
来年は、新規作品を月一くらいでアップしていきたいです。
膨大な馬込作家と、人生の残り時間とを見比べたら、
うかうかともしていられないですからね。
ま、あせらずにはやっていきます。

これからもよろしくお願いいたします。


けっこう元気です
ケンサク 2007/12/02(Sun) 14:23 No.725

これ以上もう起きていられないというところまで仕事して、
時間ができるともうこれ以上眠れないというところまで眠る。
ジェットコースターのような生活を送っています。
こんな感じなので、HPの更新は、おそらく年末頃からになります。
生きています。けっこう元気です。

最近、近頃の作家にちょっと浮気しています。
石田衣良、山崎ナオコーラ、舞城王太郎、田口ランディなど。

ダリア


芝楽通信
tomkoba 2007/11/22(Thu) 21:50 No.723

こんな天候があるんだろうか?この冬2回目の雪です。雪の中タイヤ交換、今日の大仕事・・・寒い、冷える!
仙台文学館ニュース10〜12、原阿佐緒の詩集、明日送ります。
・・・・ではまた。
事務所からみた今朝の写真添付しました、ブラインド越し良くみえませんが。

雪景色


  Re: 芝楽通信
ケンサク 2007/11/22(Thu) 23:11 No.724
   

この1ヶ月の気温の落差は記録的でしょうね!
今日セータだけで外に出てしまい、かなり後悔しました。
こちらもかなり冷えてます。
しかし、雪とは!

またまた興味深い資料を送ってくださるとのこと、
感謝です。楽しみです。

港南台で収穫されたミカンが届きました。

届いたミカン