ナマ正剛
ケンサク 2007/08/10(Fri) 09:06 No.706

先の日曜、憧れの松岡正剛氏の出版記念講演会に行ってきました。
Webにある彼の公開映像は全て見ましたが「ナマ正剛」は初めてです。

テーマは読書について。
「読書について書かれた本はいろいろあるけれど、
そのほとんどが読書された本の内容に触れているだけで、
読書という技術そのものには触れられていない」と切り出されました。
さすがに「つかみOK」です。
たしかに今まで読書の仕方は教わってこなかったような気がします。

読書術の要点は、
・いかにして本の周辺を読むか。
・いかにして本に「自分」を持ち込むか(どんな「自分」で読むか)。
・いかにして読んで感じたことを本に残すか。
・いかにして本との距離をとるか。
の4点であるようです。
これさえ実践すれば、
結果として本はたちまち読め、
たちまち読み返し、参照できるとのことです。
(正剛さんは速読をけっして推奨してはいませんが)

「本は麻薬であり、暴力的であり、一方的に考えを押し付けてくる腹立たしいものでもある」
というのは警句として心したいと思いました。
著者を神聖化してはいけない、
著者を相対化すること、つまりは本との距離を調整することですね。
オフレコなのかもしれませんが、
「(自分も含めて)著者はたいがいバカです」とまで言い切ります。
そのぐらい言っておかないとヤバいほど、
本には魔力(罠)があるということかもしれません。
『若きウェルテルの悩み』を読んで自殺した人は86人にも上ったというのですからね。
本は面白いけれど、怖いということです。

それはそうと、正剛さんは洗練された挙止に、渋い声。
それにウイットにとんだ話術の持ち主でした。
2時間なんてたちまち過ぎてしまいます。
見ているだけで飽きないんですから。
60歳過ぎてもすごくカッコいい人がいるんだな、
というのも一つの発見。

彼のお話は以下のサイトでも聴けます。
「セイゴオぶひん屋」→
※現在24話まであるブロード・トークは1話から聴いていくのがおススメ。


  Re: ナマ正剛
Rinko 2007/08/14(Tue) 13:27 No.707
   

暑中お見舞い申し上げます。
暑いこと暑いこと脳味噌がゆだってしまいそうな夏です。

ナマ正剛さんでしたか。
何を隠そう私もファンです。
はじめての読んだのが「色っぽい人々」これが気に入ってしまって、周辺をうろついています。だいぶ前にテレビで見たことがあって、ひとりで語ること20分ほど、次第に深く語ってひきつけていく様子驚きでした。かっこいい人ですよね。

ただ、この人知識がありすぎて本では置いてけぼりを食らいます。つまり中身についていけない。私、ただ今『空海の夢』の文字面を行ったりきたり、空海入門には難しすぎてショボンとしていたところでした。


  Re: ナマ正剛
ケンサク 2007/08/14(Tue) 19:40 No.708
   

Rinko様

お書き込みありがとうございます!
松岡氏のことでゆっくりお話したいことがありますが、
今急ぎのものがあり、ままなりません。
2〜3日後に改めて!


  Re: ナマ正剛
ケンサク 2007/08/16(Thu) 08:52 No.709
   

改めて、お書きこみありがとうございます。
こちらも、太陽がギラついています。

そうでしたよね、Rinkoさんもファンでしたよね。
正剛さんの1000冊完了をお知らせくださったのもRinkoさんでした。

>『空海の夢』
正剛さんは空海のことをえらく評価していますよね。
歴史の教科書だと一行とかで済まされてしまいますが、
それではもったいない計り知れない偉業が日本史の中にもごろごろしているんだろうと思います。

先日の正剛さんのお話にもありましたが、
読者は分からなかったりすると自分を責めがちです。
著者の表現力の問題ってことも大いにありうるようですよ(笑)!


  Re: ナマ正剛
Rinko 2007/08/18(Sat) 10:12 No.710
   

ケンサクさま

>読者は分からなかったりすると自分を責めがちです。
著者の表現力の問題ってことも大いにありうるようですよ(笑)!

返信ありがとうございます。
なるほどね。
じゃ、安心して積読にしておくことにします。(笑)
『空海の夢』は文章が奏でるメロディになじめなかったといったところです。きっと、私に流れる時間がゆっくりだからでしょう。

では、また。


  Re: ナマ正剛
ケンサク 2007/08/18(Sat) 12:32 No.711
   

今日は気温が8°低いとのこと、
ずいぶん過ごしやすいです。

ご返信、ありがとうございます。
では、また。


プロコフィエフ
ケンサク 2007/07/27(Fri) 01:41 No.705

さすがにエロサイトのサーフィンにも飽いて、
今日はちょっと文化的な波(?)に乗ってみました。

大発見です。
かのプロコフィエフが望翠楼ホテルに泊まっていることが分かりました。
滞在期間は大正7(1918)年7月23日から8月1日までで、
ということは89年前の今日、
馬込文学圏にプロコフィエフがいたってことですよ!
彼の日記によると、滞在中、小説まで書いているのですから、
よくできています。
むろん馬込作家入り決定です。
小説の日本語訳が早く発表されないかなぁ。

詳しくは下記サイトにて
   ↓
「プロコフィエフの日本滞在日記」→


燃料
ケンサク 2007/07/24(Tue) 19:41 No.704

“人はパンのみで生きるにあらず”というけれど、
決めたことを熱意をもってやり抜くには、
やはりパン以外の何かが必要だと思っている。

内から湧き上がる情熱もあろうが、限りがある。
外から注ぎ込まれる燃料となるような、
「そこまでやるかぁ?!」
「し、信じられない!」
が必要なのだ。

彼らの桁はずれの「知性」や「克己心」や「愛情」に感化されて、
しぼみがちな情熱が、
今日も辛うじてチロチロと炎を灯している。

もう2週間ほど前になったが、
古川展生氏のチェロを聴いた。
昨年、彼のバッハを聴いて目を回したが、
今回のソッリマやコダーイも驚きの連続だった。
音楽を聴いたというよりも、
燃料を注いでもらったという感じが強い。

古川展生オフィシャルサイト→


必然の音楽
ケンサク 2007/07/01(Sun) 13:21 No.703

6月28日、東京芸術劇場における、
読売交響楽団によるメシアン(1908-1992)の『われらの主イエス・キリストの変容』。
2時間近くの大曲だった。
また、100名を越える合唱団と4管編成以上の管楽器と70名からなる弦楽器、
約30種からなる打楽器とチェロ・ピアノ・マリンバなど7種の独奏楽器の大編成。
指揮するのは若杉弘氏だ。
作曲家のことも曲のこともぜんぜん知らなかったが、
若杉氏がどんなことをやってのけるか、
それだけの興味で財布を叩いてチケットを購入、聴きにいった。

現代音楽はつまらないなぁ、どれも同じに聴こえるなぁ、
のわたしである。
が、今まで一度も聴いたことがない音が散りばめてあり、その交錯と響きと炸裂。
不協の和音が洪水のように圧倒的に押し寄せて来て、心地よく飲み込まれる。
「宗教的な恍惚感?」というような、
ずんわりとした心地よさに満たされた。
普通だと、演奏が始まると客席が暗くなりステージに照明が集中するが、
この日に限って、客席とステージが同じ明るさだったように思う。
これが、「演奏側と客席側との連続性」を演出し、不思議な一体感を出していた。
これも若杉氏のお考えだろうか。

聴きながら、戦後(西洋では第一次大戦後、日本では第二次大戦後)の音楽は、
必然なのかもしれないと考えていた。
ちょっと聴いただけだとどれも同じに聴こえる、混沌とした、
曲の主題など探しようもない、難解な、いわゆる「現代音楽っぽい」、
合唱団も、弦も、管も、マリンバも、ピアノも、チェロもそれぞれが関連ない音を出し、
音のアナキズム。
一つの主題を斉唱するような箇所は一カ所もなかった。
でも、一つ一つの音に注意をこらすと、
それぞれがきっちり音を出しているのは驚きだ。
多様な在り方がそれぞれの存在感を持ちながら共存している。
そして、バラバラがバラバラのまま絶妙なバランスで響きあい大伽藍が出現する。
ベートーベンやマーラーを突き詰めるとこうなるのだろうか?
まさに現代かな?

今回この難曲を驚異的な大編成で企画・実行した若杉氏はチャレンジャーだ。
神々しくさえあった。

問題は一つ、
演奏が終わり、
この大作をなしとげた指揮者や楽団員や合唱団がまだステージに残っていて、
拍手が鳴り止まないというのに、
おしっこが我慢できないのか、帰りの電車が気になるのかは知らないが、
パラパラと席を立つ観客がやけに目立った。
恥ずかしい。


蒼井 優
ケンサク 2007/06/19(Tue) 15:17 No.700

また蒼井 優だ!
あっちにも、こっちにも、
蒼井 優だ!

単に顔を覚えたからなのかもしれませんが、
最近、新聞や広告でやたら彼女の顔を目にします。

人気が出るのは大いにけっこうですが(正直、一抹の寂しさはありますよ)、
ちゃんと睡眠時間はとっているだろうか、と心配です。
「ピンクレディーの2時間睡眠」にならないことを願います。

もうだいぶたちますが、
念願の「フラガール」を有楽町シネカノン(映画館)でみました。
最大の関心事は音楽担当のジェイク・シマブクロだったのですが、
素晴らしいのは音楽だけでなく、映画全体丸ごと、ほんと良かった。
一こま一こま思い出すだけで、またジーンと来てしまいます。
「フラガール」のことを語り出すと簡単には終らないので別の書き込みに譲るとして、
そこの蒼井 優さんがステキだったことといったらありません。
私どもはそろって、一発で、蒼井さんのファンになってしまいました。

「フラガール」のメモリアルBOXにある撮影ドキュメンタリーもみました。
去って行こうとする先生を向かいのホームで引き止めようとする場面での蒼井の演技、
演技には一発でOKが出ていましたが、
OKが出た後も(カメラがもう回っていないのに)、
蒼井はホームの片隅でうずくまって延々と泣いていました。
演技とは、単に“演技”ではないんですね。
心打つ演技の出来(しゅったい)の秘密をかいま見たような気がしました。

蒼井優オフィシャルホームページ→

「フラガール」オフィシャルサイト→

「ほぼ日」でも「いまさらフラガール」という企画をやっています→


  地獄谷の「蒼井優」
クマ 2007/06/29(Fri) 21:21 No.701
   

お晩でした。

地獄谷に蒼井優さん良く似た(彼女より少し年長だと思いますが)人がやっているお店があります。

結構ブログに出てきています。


  『大森地獄谷飲み屋街薄ら雪』
ケンサク 2007/06/29(Fri) 23:04 No.702
   

お晩でした。

いや〜、クマさんの情報網はスゴいですね(笑)。
近所に蒼井さんに似た方がいらっしゃるというだけで心弾みます。

だいぶ前になりますが、
欅館弘二郎氏の『大森地獄谷飲み屋街薄ら雪』を読みました。
なかなか味な小説でした。