音のない「音」
ケンサク 2006/12/09(Sat) 18:00 .668

3日3晩の吐き気・下痢・食欲不振(ノロウイルスだったのか)によたよたしつつも、
浜松までメン・スーさんのギターを聴きに行った。
ディアンスの「リブラソナチネ」とパガニーニの「カプリスNO.24」は、
おそらくギター曲の中で難曲中の難曲だろう。
その2曲を、18歳の女の子が一つのリサイタルでやってしまうというのだから、
応援に行かないわけにはいかない。
バッハの「BW998」もやる。
「シャコンヌ(BW1004)」を演奏する上でのヒントの一つでも拾えるといいな。

2時間前に会場に行ったら関係者しかおらず、
東京から来たことを伝えたら驚き、喜んでくださり、
店長自らが(かじまちヤマハホールだったので)名刺に整理番号「1」「2」を書いてくださった。
近くのミニストップで暖かいココアを飲みながら時間をつぶすこと、約1時間。
会場に戻ってしばらくすると、ぼちぼちと観客が集まり始めた。
我々の次に来た方を、先ほどの店長さんが紹介してくださった。
「この方は、ギターの名工で、世界中の有名ギタリストとお知り合いなんですよ」と。
そういった著名な方なのに私はお名前を存じ上げず、申し訳ない気がした。
今日のメン・スーさんは、彼の作ったギターで演奏するようだ。
彼はその響きを聴きに来たのだろう。

すぐ目の前でメン・スーさんのギターの演奏が始まった。
最初の発見は、その音がごくごく繊細であること。
録音ではとうてい拾えないようなかすかな音もたくさん使っていた。
指は動いているのに弦に触れていない箇所もあり、
見る者は、そこで、音のない「音」を聴く。

小川の流れのごとく淀みなく繰り出されるメロディーに浸っているうちに
「リブラソナチネ」も「カプリスNO.24」も「BW998」もたちまち終わってしまった。
彼女が弾くと難曲も難曲に聴こえないから不思議である。
5と10のメリハリを、2と8のメリハリで表現し(音の落差では負けていない)、
とっておきの9〜10は特別なワンポイントのために取っておかれるといった演奏だった。
がなり立てるようなことはしない。
たおやかな味わいが彼女の特徴といえようか。

コンサート会場を出ると浜松の街がチカチカやり始めていた。
音楽を聴くために小旅行、っていうのもいいもんだ。


私も行ってきました。鎌倉文学館...
KobeのYoshi 2006/12/01(Fri) 04:37 .666

こんばんは!
過日、ケンサクさんに教えて頂いた鎌倉文学館に行くことが出来ました。

その途中、「天人五衰」に登場する三保の松原に立ち寄りました。
清水駅から乗り込んだタクシーの運転手さんは地の人で、生家は日本平の近くだとのことです。
それでダメもと覚悟で、透が勤めていた信号所の所在を尋ねました。
幸運なことに、つい半年前、お客の学者先生に教えてもらったばかりだのとのこと。
ビニールハウスや鉄塔や送電線は作品のとおりでしたが、信号所は取毀され基底のみが残っていました。
本多が信じた昴のように神秘な黒子は結局贋物だったわけですから、その黒子を発見した信号所が取毀されるのも余儀ないことかも知れませんね。
因みに、三保の松原の次郎長やお蝶の絵看板も取り払われて久しいそうです。

文学館を訪れた翌日は好天に恵まれ、テラスから眺める由比ヶ浜は、将に
「そこを犯すものは、ほしいままにひろがる雲と、たまさかの鳥影と、沖ゆく小さな舟影とだけであった。」
で、私は大いに満足しました。
余談ですが、作品では別荘の裏山に鎌倉大仏の横顔が遠望できる尾根があるようですが、ルートを発見することは出来ませんでした(創作上のものかも?)。
それで仕方なく目じかで大仏様の横顔を仰ぎ見ました。
与謝野晶子が「美男におわす釈迦無二世尊は・・・」と詠ったそうですが、確かにその目線で眺めるとそのようにも思われ、三島さん好みの大仏様かとも思えました。

その翌日の11月25日は氏の命日で、大森の白亜の殿堂には灯りが点されるそうですね。残念ながら行くことは出来ませんでした。が、替わりに「美しい星」に登場する飯能市の羅漢山(天覧山)を訪れました。
山頂からは、朧な冨士の山巓をかろうじて認めることができました。

その夕方、渋谷で催された「憂国忌」に参加しました。
違和感を感じる時間帯もありましたが、戯曲「薔薇と海賊」に纏わる松村英子さんのお話など興味深いものもありました。

ところで、先日のクマさんの書込みは面白いですね。「3」から読み始める人は少ないでしょうね。
それに対するケンサクさんの評も面白い。
「3」の前半部は思い切り難解ですよね。以前私も、「唯識論」に関する本を何冊か(何グラムか)読んだことがありますが、益々深みに入るばかりで途中で放り出しましたことがあります。
ただ「3」十九の部分の水仙に絡めながらの唯識論は、深い理屈は解らなくとも、氏の圧倒的な力量を示す美しい文章だと思います。

冗長な書き込みスミマセン。
ケンサクさんのお陰で鎌倉文学館に行くことができました。
ありがとうございます。


  鎌倉文学館へ行かれましたか!
ケンサク 2006/12/01(Fri) 12:23 .667
 

Yoshi様、いらっしゃいませ!
たくさん書いてくださり、ありがとうございます。
有意義な三島ツアーだったことをお喜び申し上げます。

黒子が贋物だったことと信号所が取毀されたことに線が引かれ、
また一つ、物語への思い入れが深まったことと思います。

文学館からの風景、
ご満足いただけて、嬉しいです。
裏大仏を見ることができる尾根のことは聞いたことがありますが、
「横顔が遠望できる尾根」については聞いたことがありません。
理想的な風景を再構築していく三島さんの手腕でしょうか。

白亜の殿堂の、窓という窓に明かりが入ったのは、
30年目の憂国忌で、以後、灯ったのを見かけません。
今年も行ってみましたが、真っ暗でした。
残念!

憂国忌にも行かれたのですね。
私もいつか参加させていただきたいと思っています。

そうです、「3」といえば唯識論(汗)。
かろうじて文面に目を泳がせているに過ぎなかったので、
水仙の箇所も含めて、再読、再々読していきたいと思っています。

ありがとうございました。


考えたこと(冬ソナとか)
ケンサク 2006/11/22(Wed) 13:45 .665

冬ソナでサンヒョクの体格がもっと良かったら(チュンサンより筋骨逞しかったら)
物語はどのように展開しただろうか・・・

例の世界史の授業中、生徒がサボタージュした場合、
教師はその生徒を注意するんだろうか・・・

カプソン兄弟は、
「せーの」と呼吸や眼差しで合図することなしに、
合奏を始めることができる(ように見受けられた)。
なぜ・・・
参考サイト:
http://blog.livedoor.jp/daichish/archives/50676001.html

やればやるだけいい、というものじゃない。
どこで止めるかが、案外難しい。
時間に限りがある時の方が、
勢いのある、いいものができることだって・・・

デザインコンテストの受賞作などを見ると、
まずは十中八九、欧文がずらずらと並んでいる。
仮名もきれいだぞ。漢字も面白いぞ。
と、思うのだが・・・


42.195
クマ 2006/11/18(Sat) 23:43 .663

お晩でした。

日ごろの不摂生と寄る年波が古傷を掻き乱し、大森日赤に一週間ほど逗留を命ぜられてしまいました。
ケンサク氏の薫陶よろしく、この場所とこの日数ならこれしかないと、近くの白亜の御殿の亡き主の遺作四部作に挑みました。
訳があり、3、1、4と読み進めましたが、1のところで、先月、鎌倉文学館に行っていたのが、何か不思議な気がしました。

合間に色変わり行く銀杏を眺めながら、「馬込文士村マラソン42.195km」と「馬込文学マラソン42.195kg」の企てを夢想していました。
まあ、大体の想像はおつきになるとは思いますが・・・。


  謎の「42.195」
ケンサク 2006/11/19(Sun) 00:54 .664
 

クマ様
いらっしゃいませ!

本との出会いにも、何か不思議な力が働いているのかもしれませんね。
それはそうと、お大事にされてください。

3、1、4というと、これから2でしょうか。
「白亜の御殿の主」の生涯を思えば、
これも一つの読み方であるような気がしてきました。
しかし、よくもまあ「3」から読まれましたね。
その訳がちょっと気になります(笑)。

>「馬込文学マラソン42.195kg」の企て
「本を何冊読んだ?」はつまりませんが、
「本を何kg読んだ?」は面白そう!

ではでは


まさに・・・
ポタリング 2006/11/09(Thu) 18:52 .661

お久しぶりです 独学稚拙ながら 小生もMac9年程になります。
lntel Macを 女房殿を口説いて やっと新調しました

まず 早さにびっくりでしたが 十分のいちも使いこなせない
己がみえ 複雑です・・・笑     ではまたです。


  lntel Macですか!!
ケンサク 2006/11/09(Thu) 19:53 .662
 

ポタリング様、いらっしゃいませ!
lntel Mac、やりましたね!!
女房殿、様、様ですね!!!

私も早くその速さを体験したいのですが、
なんせ置く場所がありません。
場所を作るには、OS9で武装された1機とおさらばしなくてはならず、
それがなかなか大変です。
何とか年内には・・・、いや、ちょっと無理っぽいです(笑)。

ではでは