こんばんは!
過日、ケンサクさんに教えて頂いた鎌倉文学館に行くことが出来ました。
その途中、「天人五衰」に登場する三保の松原に立ち寄りました。
清水駅から乗り込んだタクシーの運転手さんは地の人で、生家は日本平の近くだとのことです。
それでダメもと覚悟で、透が勤めていた信号所の所在を尋ねました。
幸運なことに、つい半年前、お客の学者先生に教えてもらったばかりだのとのこと。
ビニールハウスや鉄塔や送電線は作品のとおりでしたが、信号所は取毀され基底のみが残っていました。
本多が信じた昴のように神秘な黒子は結局贋物だったわけですから、その黒子を発見した信号所が取毀されるのも余儀ないことかも知れませんね。
因みに、三保の松原の次郎長やお蝶の絵看板も取り払われて久しいそうです。
文学館を訪れた翌日は好天に恵まれ、テラスから眺める由比ヶ浜は、将に
「そこを犯すものは、ほしいままにひろがる雲と、たまさかの鳥影と、沖ゆく小さな舟影とだけであった。」
で、私は大いに満足しました。
余談ですが、作品では別荘の裏山に鎌倉大仏の横顔が遠望できる尾根があるようですが、ルートを発見することは出来ませんでした(創作上のものかも?)。
それで仕方なく目じかで大仏様の横顔を仰ぎ見ました。
与謝野晶子が「美男におわす釈迦無二世尊は・・・」と詠ったそうですが、確かにその目線で眺めるとそのようにも思われ、三島さん好みの大仏様かとも思えました。
その翌日の11月25日は氏の命日で、大森の白亜の殿堂には灯りが点されるそうですね。残念ながら行くことは出来ませんでした。が、替わりに「美しい星」に登場する飯能市の羅漢山(天覧山)を訪れました。
山頂からは、朧な冨士の山巓をかろうじて認めることができました。
その夕方、渋谷で催された「憂国忌」に参加しました。
違和感を感じる時間帯もありましたが、戯曲「薔薇と海賊」に纏わる松村英子さんのお話など興味深いものもありました。
ところで、先日のクマさんの書込みは面白いですね。「3」から読み始める人は少ないでしょうね。
それに対するケンサクさんの評も面白い。
「3」の前半部は思い切り難解ですよね。以前私も、「唯識論」に関する本を何冊か(何グラムか)読んだことがありますが、益々深みに入るばかりで途中で放り出しましたことがあります。
ただ「3」十九の部分の水仙に絡めながらの唯識論は、深い理屈は解らなくとも、氏の圧倒的な力量を示す美しい文章だと思います。
冗長な書き込みスミマセン。
ケンサクさんのお陰で鎌倉文学館に行くことができました。
ありがとうございます。 |