全身全霊で
ケンサク 2005/12/09(Fri) 19:40 No.371

どうも一方的にやってくる情報に身を委ねるのが苦手だ。
だから、大学の講義なんかもさぼりまくったし、
テレビもほとんど見ない。

テレビといえば、現在、唯一の視聴時間は、
通っている歯医者での待合室でだ。
一方的に流れてくる情報は苦手だが、
たまに見るテレビなので、やたら面白く、
とことん情報に身を委ねてしまう。
この前はオセロという二人組のタレントの名前を覚えてきて、妻を驚かせた(似たもの夫婦である)。

今日は、瀬戸内寂聴さんがワイドショーの類に出ていた。
母校の高校での講演の様子が映っていた。
講演の最後に質疑応答があって、
今風の、クラスではきっと幅を利かせているだろうタイプの男の子がテレンコと立って、寂聴さんに質問した。
「どうしたら女の子を口説けまっすか〜」って。
寂聴さん、ニカッと笑って、
「全身全霊で口説くのです」
だって。

さすがだな。


ランナウト
ケンサク 2005/12/02(Fri) 19:28 No.365

20数年間、岩登り(かっこよく言えばフリークライミングというやつ)ばっかりやっていたので、今でもいろいろと岩登りの時のことを思い出す。

ドキドキすることがあったりすると、
岩登りでランナウトした時のことを思い出す。

ランナウトとは、最後の支点(ハーケンとかボルトとか)から離れて登って来た場合のことをいい、つまり墜ちたらかなりの距離を墜落するという、ちょっぴりやばい状況をいう(私のランナウトは高が知れているほどのものだったが)。

その時のことを思い出す。
ランナウトを克服できた時の自分を思い出して、信じて、つっこんでいく。


気分は千利休
ケンサク 2005/11/26(Sat) 18:01 No.362

増え続ける古書は例外として、
他のものは、なるべくなるべく増やさないようにしている。
そして、今あるものを今一度じっくり見直して、
味わってみたいな、と思っている。

もう10年も20年も部屋にあるブリキ製のレターケースは、
たしか大ゴミの収集場所から拾ってきたものだが(今はそういうことをやってはいけないらしい)、
改めて見るとそのピンク色がきれいだったりする。

100円かそこらで買った薄くヒビが入ったプラスチック製のコップなんかも、
よくよく見ると案外カワイイ。


シャコンヌ
ケンサク 2005/11/18(Fri) 21:25 No.356

シャコンヌというバッハのスゴい曲がある、
と母から教わった。
母はクラシックに詳しくなかったが、
若い頃聴いたシャコンヌが相当印象に残ったらしく、
そのことはよく言っていた。
でも私は、母が生きているうちは、
あえてシャコンヌを聴こうと思わなかった。

初めてシャコンヌを聴いたのは、
ずいぶん後になって、ギターでのシャコンヌだった。
セコビアがギターでシャコンヌを初演した時の録音だった。
ラジオのアナウンサーがいうには、
この演奏は当時評判が悪かったとのことだ。
演奏うんぬんがというよりも、
バイオリニストにとって大切な曲をギターで弾いちゃったことに対する「なんたることか!」だったらしい。
シャコンヌには、ギタリストからもバイオリニストからも熱い視線を注がれているらしいことをその時知った。

シャコンヌという映画を見たことがある。
一人の有能なバイオリニストが志しを貫こうとして楽団とぶつかり、
楽団を追われるというお話(だったと思う)。
バイオリンを抱えて路傍でシャコンヌを演奏する彼であったが、収入の道が途絶えているので、しばらくして貧しさのどん底にたたき込まれる。
バイオリンを失い、それでもカセットに吹き込んだ自らのシャコンヌを流しているが、
それも失って、町に立ちつくすというお話だった(と思う)。
バイオリンを失っても、
カセットデッキを失っても、
彼の耳の中ではとうとうとシャコンヌが流れていた。

今、私は、ギターでそのシャコンヌにチャレンジしている。
赤いバイエルの小学生がベートーベンの熱情を弾くようなモノだが、
三島の年齢も越えてしまったことだし、
やりたいことはやっておこうと思ってチャレンジしている。
1音でも2音でもつながると、自分で自分の音に感動してしまう。
けっこう安がりなレジャーである。


馬込と唐獅子牡丹の関係
ケンサク 2005/10/28(Fri) 21:47 No.334

近所の古本屋の2階全フロアーに、
100円均一のハードカバーが並ぶようになった。
「ほんまかいな」と思わず関西弁になってしまうくらい素晴らしい本が並んでいて、
すでにもう10冊以上ゲットした。
10冊でも1000円だからほんと安いもんだ。

その中の1冊が『風が吹いたら』。
これは俳優の池部 良のエッセイ集なのだが、
彼の“ヰタ・セクスアリス”が赤裸々に書かれていてとても面白い。
分かる、分かるって感じ。

池部 良のことは映画『昭和残侠伝(唐獅子牡丹)』を見て以来、好きだ。
映画の中で、健さんが親分の仇を討ちに敵の屋敷に一人で討ち入りしようとすると、
いつの間にか横を片腕の池部が歩いている。
「俺も物好きでね」とかなんとか言いながら。
二人はライバルなのに、
こうやって二人で死ににいく。
そして、唐獅子牡丹のテーマが流れ、
見ている男どもはしびれてしまうという訳。

でも、私が古本屋で池部の本を手にとったのは、
だから、ではない。
実は、池部 良、生まれが馬込で、
23歳まで馬込の臼田坂に住んでいた。
根っからの馬込の人なのだ。
※ここでは、『馬込文士村ガイドブック』(大田区郷土博物館編)がカバーしている範囲を“馬込”としています。

彼の『風が吹いたら』もいつか馬込文学マラソンに加えようと思っている。


  Re: 馬込と唐獅子牡丹の関係
クマ 2005/11/14(Mon) 20:23 No.348
 

無沙汰ご容赦。
この古本屋さんはどこでしょう。ご教授のほど。

池部均さんのキャラクターがいいですね。
赤塚不二男の「天才バカボン」が途中から「天才バカボンのおやじ」になったのと同じような感じで。


  Re: 馬込と唐獅子牡丹の関係
ケンサク 2005/11/14(Mon) 23:43 No.350
 

クマさん、
いらっしゃいませ。

大森駅とダイシンの間にあるカツミ書店(かつみ書店かもしれません)です。
池上通りの線路寄りです。

馬込関係では、
子母澤 寛の『勝海舟』、
原 民喜の『夏の花』、
高見 順の『死の淵より』
三島由紀夫の『奔馬』などが並んでいました。
『勝海舟』はとある古本屋で6巻まとめて3000円で買ったのですが(それでも十分安い)、
ここでは、な、なんと1冊百円です!
置く場所あったらもうワンセット欲しいくらいです。

>天才バカボンのおやじ
池部 良の父親の池部 均が、
有名な画家だということを最近知りました。
あと、池部 良の母親は岡本一平(岡本かの子の夫)の娘なので、
池部 良と岡本太郎(一平の息子)は従兄弟同士ということになるのですね!

人と人とがつながってくるのが面白いです。


  カツミ書店
クマ 2005/11/15(Tue) 18:43 No.353
  そうですね。
私も、ひらがなだったか、カタカナだったか、定かではありません。
たまに覗いているのですが、最近は2階に上がっていませんでした。
情報ありがとうございます。

  Re: 馬込と唐獅子牡丹の関係
ケンサク 2005/11/15(Tue) 20:15 No.354
 

クマさん、
ご丁寧に、どうもです。

かみさん曰く、
両方の表記があるそうです(笑)。

では。