週末、湯河原に一泊しました。
宿の窓を開けたら、遠く、真鶴半島が見えました。
半島の先っぽには、三ツ石という3つの大きな岩があり、
そこに波がぶち当たって、遠目にも白い波頭が立っているのがよく分かります。
かなり大きな波だと思いました。
「明日そこまで行ってみよう」ということになりました。
翌朝、半島のうねうねした道を辿りました。
行き止まりで車をおり、階段を下っていくと、
そこは広々とした磯で、
テントを張ってバーベキューを楽しんでいる家族や、
磯遊びをしている若者達の姿がありました。
熊手を懸命に動かしているおじさんたちは、
何を取っているのでしょう。
潮が引いていて、運良く三ツ石まで磯続きです。
しかし、台風の影響か波は荒く、
また数100メートル先の三ツ石の方には全く人影がありません。
潮もしだいに満ちてきているようなので、少し心配です。
あそこまで行くのは、ちょっと危険かもしれません。
行ったは良いけど、海水に退路を断たれたら洒落になりません。
迷いました。
でも、ここまで三ツ石に近づいてみると、
砕ける白波はいよいよ見事です。
また、岩と岩の間に渡されたしめ縄と、
岩の頂上あたりに、わずかに祠が頭を出しています。
なんとかそこまで行って、お参りしたいと思いました。
妻と私は気を引き締め、
岩に向けて歩き出しました。
足を置いたところからフナムシが一斉に放射状に逃げていきます。
左右の波はどんどん迫り、緊張します。
波に濡れた岩はヌメヌメで、手も使って前進していきました。
目の前の 三ツ石は、でも、なかなか近づいてきません。
ようやく基部にたどり着くと、
三ツ石は眼前にそそり立ち、
頭上のしめ縄が巨大で、厳粛な感じがします。
岩の裏に回ると斜面は緩やかになっていて、
これ幸いと、私たちは、慎重に這い登って行きました。
登るごとに海は広くなり、頬をうつ海風が爽やかです。
祠にたどりついた時は
私たちは、もう、青い海に取り囲まれているかのようなそんな気分でした。
祠の賽銭は、どれも白くまたは青くサビが浮いていて、
たぶんお参りする人は少ないのでしょう。
財布の中の小さいコインが指に触れましたが、
ここは奮発して今までになく大きいコインをそっと置いてみました。
どうぞ、いろいろと御利益がありますように・・・ |