マンガ『神州纐纈城』
ケンサク 2005/06/03(Fri) 20:08 No.291

國枝史郎の『神州纐纈城』を、
石川賢がマンガ化(全4巻)しているというので読んでみました。

マンガをしっかり読むのは久しぶりです。
マンガは漫画家がイメージを作ってくれるので、
物語の中に入りやすく、楽ですね。
小説だと1日数ぺージですが、マンガだと1〜2冊楽勝です(笑)。

登場人物の、高坂甚太郎や月子や塚原ト伝や光明優婆塞(こうみょううばそく)がとても魅力的でした。
また、自然の描写がすばらしい!


祖父の代から馬込です
佐藤 2005/05/27(Fri) 17:49 No.288
こんにちは
『豊饒の海』で検索して、ヒットしました。
なんと馬込文士村のことを書いていらっしゃる!
うちは祖父から馬込でございまして、こういう記事は嬉しいです。
専門は古典なのですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
http://members.aol.com/Tomohiro67Satou→

  >祖父の代から馬込です
ケンサク 2005/05/27(Fri) 19:59No.289
 

佐藤様
お目に止めていただき、光栄です。

お祖父様の代からといえば、
尾崎士郎などの居住期間とも重なるのでしょうね。
大根畑が広がり、笹鳴きを聞くこともできたという古の馬込、憧れます。

こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。


作家に触れる
ケンサク 2005/05/23(Mon) 14:35 No.286

文学館の資料閲覧室に初めて入りました。

そこでは、研究目的が明確であり、それなりの手続きさえすれば、
作家の貴重な資料、たとえば、初版本はもちろんのこと、
作家の書簡とか創作ノートに至るまで
実際に手にとって閲覧することができるようなのです。
作家に直に触れることができる貴重な場、
研究家にとってはワンダーランドだと思います。

今回、「石川善助について調べ、サイトで紹介したい」という動機があるので、怖じることはありません。
断られたら、また出直せばいいし。

ずかずかと閲覧室に入いると、
しんとしていて、緊張した空気が流れています。

目を右にやると、おおっ!
「三田文学」に埋もれて無心にページを繰っている研究家。
か、か、かっこいい(笑)。

左にも、古書の海に沈んで至福の時を過ごしている人たちがちらほらと。

・・・この空間、気に入りました。

受付で、石川善助の唯一の詩集『亜寒帯』の申請書を渡し、
そわそわして待つことしばし、
ぽんと渡された本物の『亜寒帯』。
ちょっぴり、手がふるえました。

一つの椅子に陣取って、丁寧に丁寧に開いてみると、
表紙を保護している紙の裏側に新聞の切り抜きが差し込まれています。
善助の友人の天江富弥氏の一文で、
生前の善助を生き生きと伝える一文でした。

資料閲覧室には、図書館にない楽しみがありそうです。


“悪”とは
ケンサク 2005/05/17(Tue) 11:39 No.285

フロムの『悪について』という本は、なぜか古本屋でよく見かけました。
「“悪”なんてそんな簡単に説明できるもんじゃねーだろ」といったちょっとした反発心から、とりあえず読んでみることにしました。

心理学の本とかだと難しめのものが多いように思いますが、
これはなかなか解りやすかった。解ったつもりになれました。

つまり、“悪”とは、
「何かと何かを分離しようとする働き全般」とのことです。
とても明快です。
思い当たることありますよね(笑)。

読んだのは学生の頃ですが、今でもこの本のことはよく思い出します。

しかし、何かと何かが分離しないで結びついたとき、
その「結合」に「その結合以外のもの」を分離しようとする働きが生じる。
群れるとよく排除が始まりますよね。
これを常に克服していくのが、難しいんだと思います。


一枚の写真(三島由紀夫展にて)
ケンサク 2005/05/10(Tue) 20:59 No.283

神奈川近代文学館、なぜか異常に混んでいます。
三島由紀夫展でした。

いたるところ、人垣です。
私はその後ろをすいすいと思ったのですが、
一枚の写真の前でどうにも足が動かなくなりました。
「得利寺附近の戦死者の弔祭」という写真です。

『豊饒の海』を読んだ方ならご存じでしょう。
小説の1ページ目を飾る、印象的な写真です。
てっきり架空の写真かと思っていましたが、実際にある写真なんですね。

その一枚を見つめる私の背中で、
何人かがやはり「この写真なのか・・・」とつぶやいて立ち止まっていました。