文学館の資料閲覧室に初めて入りました。
そこでは、研究目的が明確であり、それなりの手続きさえすれば、
作家の貴重な資料、たとえば、初版本はもちろんのこと、
作家の書簡とか創作ノートに至るまで
実際に手にとって閲覧することができるようなのです。
作家に直に触れることができる貴重な場、
研究家にとってはワンダーランドだと思います。
今回、「石川善助について調べ、サイトで紹介したい」という動機があるので、怖じることはありません。
断られたら、また出直せばいいし。
ずかずかと閲覧室に入いると、
しんとしていて、緊張した空気が流れています。
目を右にやると、おおっ!
「三田文学」に埋もれて無心にページを繰っている研究家。
か、か、かっこいい(笑)。
左にも、古書の海に沈んで至福の時を過ごしている人たちがちらほらと。
・・・この空間、気に入りました。
受付で、石川善助の唯一の詩集『亜寒帯』の申請書を渡し、
そわそわして待つことしばし、
ぽんと渡された本物の『亜寒帯』。
ちょっぴり、手がふるえました。
一つの椅子に陣取って、丁寧に丁寧に開いてみると、
表紙を保護している紙の裏側に新聞の切り抜きが差し込まれています。
善助の友人の天江富弥氏の一文で、
生前の善助を生き生きと伝える一文でした。
資料閲覧室には、図書館にない楽しみがありそうです。 |