反りが合わない二人

「作者の力み返りが読者に見えるようでは、読者は力み返らぬ」と26歳の高見順は日記(75年前の3月9日付け)に記しています。尾崎士郎(35歳)の作品を評しての一言です。高見の日記には他にも尾崎を批判した箇所が見られます。

どうも高見順と尾崎士郎とは反りが合わないようで、8年後の昭和16年、高見順の「文学非力説」を真っ向から批判したのが尾崎士郎でした。

参考サイト:
亀井秀雄の発言/シンポジウムでの発言/日本の戦後文学/おわりに・私と戦後文学→
近現代日本文学史年表/1936-1945/『文学非力説』(高見順)冒頭→


参考文献:
・『続 高見順日記 第八巻』
(勁草書房 昭和52年1刷)P.310-311

[馬込文学マラソン]  高見順の『死の淵より』を読む→
[馬込文学マラソン]  尾崎士郎の『空想部落』を読む→

※当ページの最終修正年月日
2008.2.29