入新井第一小学校で演説する

「夕食後入新井第一小学校に行く。千五六百の聴衆あり。声を潰してゐたので引っ込んでゐたが、人が無くなったので、出て我鳴り立てた。割合によく出来た。麻生君が来たので、切りをつけて降りた。/帰りに大森駅へてくって行くと、麻生君の自動車が溝に嵌ったのを大衆が一瞬の裡に抱へ出してしまった。弁論のアジテーションも偉大なるかなである」

76年前の2月17日に書かれた葉山嘉樹の日記です。葉山は『海に生くる人々』『淫売婦』『セメント樽の中の手紙』などの作品で知られるプロレタリア文学を代表する作家の一人です。この日、葉山は、日本労農党から衆議院議員に立候補した麻生某の応援に馬込文学圏(大森北)の入新井第一小学校に駆けつけ、演説したようです。

参考文献:
・『大田文学地図』
 (染谷孝哉 蒼海出版 昭和46年)P.176-177

参考サイト:
ウィキペディア/葉山嘉樹→

※当ページの最終修正年月日
2008.2.16