「大森に行く」とは

141年前の2月9日、 夏目漱石が生まれました。

朝日新聞の連載小説第一号の漱石の『虞美人草』には、馬込文学圏(大森)がでてきます。

小野さんは明日藤尾と大森へ遊びに行く約束がある。----大森から帰ったあとならば大抵な事が露見しても、藤尾と関係を絶つ訳には行かぬだろう。(『虞美人草』より)

「大森から帰ったあと」では簡単には関係を絶つことができない、とはどういうことなのでしょう。

大森はかつて海水浴場を抱えた行楽地で、旅館や料亭が多く、男女の密会の場所としても利用されることが多かったようなのです。それで「大森へ行く」といえば、性的交渉が連想され、遊びでないならば「結婚が前提」=「別れづらい」となったようです。

参考文献:
「朝日新聞」平成19年5月12日
「漱石がやってきた 五」

参考サイト:
ウィキペディア>2月9日→

※当ページの最終修正年月日
2008.2.8